第74回◆会社が休業補償を行った際の死傷病報告◆

第74回◆会社が休業補償を行った際の死傷病報告◆

企業の人事を担当しています。この度従業員が業務災害に遭い、5日間休業しました。休業補償給付の対象になりそうですが、今回の休業については従業員同意のもと、会社負担で賃金を全額補償しようと考えています。労災の申請をしないため、死傷病報告の提出は不要でしょうか。

 

今回のように労災保険の申請をしない場合であっても、労働災害が起こった場合には労働者死傷病報告の提出が必要となります。
休業補償給付などの保険給付は労災保険法に基づいて行われます。一方、労働者死傷病報告の提出は労働安全衛生法に規定された義務であり、労災保険法に基づいた保険給付の請求の有無にかかわらず、労働災害が発生した場合には所轄労働基準監督署に提出する必要があります。
労災の申請を行うかは被災労働者に自由がありますが、事業者として労働者死傷病報告を提出しないことは労働安全衛生法上の義務に違反し、労災隠しを疑われる可能性があるため、適切に届け出るようにしましょう。


労務相談をもっと身近に、もっとリーズナブルに!
ネットで労務顧問サービス
http://www.netdekomon.jp/

 

労務管理に関するトータル的なリーガルサービスをご提供!
労務顧問サービス
https://www.kobayashiroumu.jp/service/personnel-and-labor